2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ケータイ小説の設計図を読むことは旅をすること

『ケータイ小説は文学か』(石原千秋、ちくまプリマー新書)という本を読んでみた。実話テイストのケータイ小説に「リアリティー」はないが、「リアル」はある。本物ではないフィクションにリアリティー(本物らしさ・現実らしさ)を感じさせることが「作者…

『恋空』をじっくり読む7 ラスト

※かなりストーリーについて触れるので、これから『恋空』を読もうと思っている人は、下の文章は読まない方がいいです(最初は→『恋空』をじっくり読む1)。 いよいよ「最終章 恋空 koizora」。 さて、年が明け、成人式を終えた美嘉は着物を着たままヒロの待…

『恋空』をじっくり読む6

※かなりストーリーについて触れるので、これから『恋空』を読もうと思っている人は、下の文章は読まない方がいいです(最初は→『恋空』をじっくり読む1)。 「六章 恋旅 koitabi」。 大学に入って初めてのクリスマス・イブ。美嘉は優と同棲中。二人でイチャ…

『恋空』をじっくり読む5

※かなりストーリーについて触れるので、これから『恋空』を読もうと思っている人は、下の文章は読まない方がいいです(最初は→『恋空』をじっくり読む1)。 さて、いよいよ下巻に入る。上巻だけで読むのを止めようかと思ったが、続けろとリクエストがあった…

『恋空』をじっくり読む4

※かなりストーリーについて触れるので、これから『恋空』を読もうと思っている人は、下の文章は読まない方がいいです(最初は→『恋空』をじっくり読む1)。 都が京から東の方へ移され久しく忘れていた戦で血なまぐさくなった頃京の西陣で、桓武天皇の頃から…

『恋空』をじっくり読む3

※かなりストーリーについて触れるので、これから『恋空』を読もうと思っている人は、下の文章は読まない方がいいです(最初は→『恋空』をじっくり読む1)。 さて、1章の続きから。 ヒロの元カノの執拗な嫌がらせメールが続くなか、美嘉の妊娠がわかる。美嘉…

『恋空』をじっくり読む2

※かなりストーリーについて触れるので、これから『恋空』を読もうと思っている人は、下の文章は読まない方がいいです(最初は→『恋空』をじっくり読む1)。 さて、「一章 恋来 koirai」を読む。章扉、横組なのに漢数字なのが気になる。ページをめくると柱も…

『恋空』をじっくり読む1

岩本素白を読みながら、やっぱり日本語っていいなぁ、日本人に生まれてよかった、などと大げさなことを感じていた。で、次に読む本、明治から昭和初期ぐらいまでの日本語を探そうと書店に行って真っ先に目に留まったのが『恋空 〜切ナイ恋物語〜』(美嘉、ス…

至福の時

平日の真つ昼間、喫茶店で珈琲を飲みながら岩本素白「山居俗情」を味はふ。外は雨。至福。

山本昌フィギュア

ちょっと気の早い話だが、山本昌200勝を記念(祈願?)して山本昌フィギュアを買った。顔からなにからそっくりだ。唇がピンクなのがちょっと気持ち悪い。背番号はもちろん34番。34番といえばむちゃくちゃ球が速かった頃の小松辰雄が思い浮かぶ。山本昌も球は…