2005-01-01から1年間の記事一覧

クリスマス・イブにカフカ

今夜はクリスマス・イブで世の中は妙に楽しげだというのに、私はというと独りでフランツ・カフカの『アメリカ』(角川文庫)を読んでいた。ちょっと事情があって嫁はんが実家に帰っているのだ。別に離婚調停中なわけではない。 そもそもカフカを読み出したの…

続・安吾圭吾安吾圭吾

9月に「東野圭吾を読みはじめたら止まらなくなった」と書いたが、2ヵ月経った今も継続中。今年に入ってからの読書メモを見てみると、2005年1月から11月末までに読了した本がちょうど70冊。そのうちなんと32冊が東野圭吾さんの本だった。このままでは今年読ん…

『ペルソナ』普及版

『PERSONA』(鬼海弘雄、草思社)の普及版が出ていた。『PERSONA』は、鬼海氏が30年以上の時間をかけて浅草で撮り続けた人物写真の作品集で、初めて書店で見たときには、レンズをまっすぐに見つめる人々の存在感に圧倒され、思いきり揺さぶられた。2年前に出…

坂口安吾デジタルミュージアム

(財)新潟市芸術文化振興財団が「坂口安吾デジタルミュージアム」を立ち上げるらしい(http://www.city.niigata.niigata.jp/sihou/2005/050227/1983_4_1.html)。制作にあたりコンペをしている最中のようだ。コンペの詳細はhttp://www.mmjp.or.jp/nc-acpf/y…

マコンデ彫刻

愛知万博(愛・地球博)に行ってきた。閉幕が近いためか物凄い来場者で、なんと240分待ちなんてパビリオンもあった。いくらなんでも4時間も並んでられないなどと思いつつ、一番見たかったアフリカコーナーへ。 長蛇の列のエジプトブースは避け、小さな国の共…

安吾圭吾安吾圭吾

目標週1回更新。などど書いておきながら、月1回も危ないペースだ。9月も半ばに差し掛かったので、しょうもない内容だが、とりあえずここで書き込みを一つ。 ここのところひたすら坂口安吾全集を読んでいたので、ちょっと気分を変えて現代のミステリーをと思…

またまた透かし入りの本

製本・装丁マニアの大貫伸樹さんの事務所で昭和初期の白水社の本を見せてもらった。ポオル・ヴァレリイ『ヴァリエテ』(中島健蔵、佐藤正彰訳)というフランス装の本。白い表紙の中央に赤いインキでタイトルが印刷され、平の縁に近い部分には枠が空押しされ…

負ケラレマセン勝ツマデハ

筑摩書房版『坂口安吾全集』、最初から読みはじめてやっと12巻まできた。 前の版で通して読んでいるから、ほとんどの作品は読むのは2回目か3回目のはずなのに、けっこう忘れているもんです。「負ケラレマセン勝ツマデハ 」なんて今回も笑い転げてしまって、…

移行完了

とりあえずこれまでに書いた文章、「小さな部屋」コーナーの移行は完了しました。 目標週1回更新。

blog開設

blogを開設しました。 といっても,これまでホームページに書いてきた文章の移行に,しばらく時間がかかりそうです。それに内容も,これまでと同じく新刊本や古本など,書物にまつわるものになるでしょう。

フィロソフィア・ヤポニカ

中沢新一著『フィロソフィア・ヤポニカ』。京都学派の哲学者・田邊元(田辺元・たなべ はじめ)がまとめた「種の論理」という思想に関する解説書で、カバー、表紙、扉へと続く隙のない装丁に惹かれてつい買ってしまったのだが、中味を読んでびっくり。 「種…