安吾忌2010

 今年も安吾忌に出席し,終電が終わったあとお開きになったので,とりあえず御茶ノ水の事務所に。暇なので更新してみる。
 例によって安吾忌の詳細については坂口安吾デジタルミュージアムさいとうさんのブログでどうぞ。
 今年のゲストは桐生出身のフラメンコダンサーの方とギタリストだった。生でフラメンコを見たのは初めてだったけど,とてもよかった。動きと旋律にちょっとイスラムの雰囲気も感じたけど,実際影響あったのかな? 私にとっては,フラメンコギターが抜群によかった。見入ってしまった。あんなの弾けたら楽しいだろうな。
 安吾カルトクイズでは,新体社版(昭和22年)の『吹雪物語』を入手。会場には『吹雪〜』の初版(昭和13年)も展示されていて,組版を見比べてみようと冒頭のページをめくってみると,初版で「一九三×年のことである。」の伏せ字部分が,新体社版では「一九三三年のことである。」となっていた。再版にあたって安吾本人が伏せ字部分を補筆したためだと思われる。これについてけやき書店の佐古田さんと,登場人物のモデルとされている矢田津世子昭和19年に亡くなっているので,最初はあったなんらかの差し障りがなくなったのかも,なんてことを話した。
 二次会で松之山商工会の高橋主計さんと話したときに,以前松之山に行ったとき(松之山探訪の巻)都会だと感じた信号機(安吾忌2007)が,実は小学生に信号というものを理解させるための,いってみれば教材用のものだったことを教えていただいた。たしかに信号機というシステムを若いうちに理解することは重要だ。私の母なんか信号機の存在自体に気づかず,今でも平気で赤信号を,それも自動車で渡ってしまうことがあってヒヤヒヤする。
 さて,朝まで何をしよう。もう仕事はしたくないし,寝るにも布団はないし。会社のHPでも更新するか。作りかけの新しいスタイルシート(深夜バージョン用)でも完成させようかな。