2002-06-01から1ヶ月間の記事一覧

安吾論は詰まらない

これまで読んできた坂口安吾の作品に関する評論の大半は詰まらないものだった。それは、それらのほとんどが坂口安吾という著者の人物像や生き様に引きずられすぎているように思われたからだ。とくに安吾と同時代に生きていた人々が書いたものにその傾向が強…