岩波文庫に安吾

 とうとう坂口安吾岩波文庫に入った。『堕落論・日本文化私観 他22篇』ということで、中身はエッセイや評論中心。全集未収録が2作品(「武者ぶるい論」「インチキ文学ボクメツ雑談」)あるとのことだし、記念に買っとこうかな。でも、残念ながら小説が入ってないんだな。安吾は小説の方がよっぽど面白いと思うんだけど、「堕落論」のイメージが強すぎて損してるような気がする。小説編に期待したい。
 そういえば岩波書店、最近ヘンな噂を聞いたな。大丈夫なんだろうか。やっぱ買っとこう。
 今月のユリイカも買わないといけなかったんだ。安吾と太宰だもんな〜。こないだ書店で『ケータイ名作文学 人間失格』というのを見つけて思わず買ってしまった。横組ゴシック体で太宰治とは、目の付けどころがスゴい。巻末に「わたしたちの『人間失格』」という読者の感想やコメントを紹介したコーナーがあった。ここにさりげなく「不良少年とキリスト」を紛れ込ませてほしかったな。もちろん横組ゴシック、インキはやっぱり蛍光ピンクでしょう。

堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (岩波文庫) ユリイカ2008年9月号 特集=太宰治/坂口安吾 無頼派たちの“戦後” ケータイ名作文学・人間失格 (ケータイ名作文学) 教祖の文学・不良少年とキリスト (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)