六本木書店事情

 青山ブックセンターが潰れてしまった。ちょっとこれは、駸々堂以来のショックかも知れない。これはABC向きだ!と思っていた新刊本、申し込みがなかったので、おかしいな〜とは思っていたんだけど。
 ABCの、とくに六本木店や青山店のような特色のあるお店は、そうそう簡単には潰れないだろうと思っていたのに、本当に驚きだ。たしかに最近の六本木近辺は、ABC的な書店が増えてきていて厳しいだろうな、というのは想像できた。例えば洋書とデザイン書が充実している東京ランダムウォークとかツタヤとか。そういえば、たしか六本木ヒルズの中には有隣堂ヴィレッジバンガードも出店していた。いかにも素人くさい品揃え(ターゲットは高校生?)のヴィレッジバンガードの影響はなかったと思うけど、渋い棚づくりの東京ランダムウォークや、スターバックスと併設で朝までやっているツタヤなんかは結構強敵だな〜なんて思っていた。
 しかしまさか青山ブックセンターが……。不動産という話も出ているけど、儲けが出ていれば潰さないだろうし、常連客もかなりいたはずなのに、他の店舗が伸びなかったのかな。
 ABC六本木店で6月に補充してもらった活字の本。その直後品切れになって、この15日に新たに巻末付録をつけた特別版を出したので、これからどんどん売って頂こうと思っていたんですよ、柳澤さん。本当に残念です。(と思っていたら、9月に復活しました! いやあよかった)