自己責任

 イラクの日本人誘拐事件についてだけど、人質だった3人に自己責任を取らせるチャンスを(よってたかって)奪ったのは、その家族と政府なんじゃないだろうか? 本当に責任を問われるべきなのは人質の家族と政府だと思えて仕方がない。
 政府は退避勧告に従わずにイラクに入った日本人は放っておけばいいのだし、それを押して、あくまで自国民の命を守るという大義(建前)、義務から救出活動を行うなら、経費を請求するのはお門違いだろう。人質の家族にしても、釈放をマスコミを使って世論に訴えるのはいいが、今回のように税金を使わせるような処置は辞退するべきだったと思う。本当は身内がイラクに向かった時点で腹を括るべきなんだろうけど、いざそうなったら釈放を願って世論に訴えるのが人情なんだろうなあ。でも、人質を助けるために自衛隊を撤退させてくれ、と人質の家族が言うのはやはり軽率だ(自衛隊イラク派兵については、あくまで私は反対なんだけど、これはちょっと話が別)。
 今回の事件について、責任を取るべきなのは政府と家族、とくに税金の無駄遣いをした最大の原因は日本政府の中途半端な温情、お為ごかしにあるのだから、妙な責任転嫁はやめてほしい。そもそもイラクに残りたいという人間まで無理やり飛行機を使って連れ帰らせておいて、その料金を払えなんて理不尽な話だ。
 理不尽と言えば、年金問題もそうだ。年金の負担を増やそうとしている政治家が払ってなかったなんて、世が世なら革命ものではないか? あんな国会議員は全員まとめて選挙で落選させればいい(合法的な革命だ)。テレビや新聞は、政治絡みの報道のさい、登場するすべての政治家の選挙区を明記してはどうだろうか。そうすれば、その選挙区の有権者もちょっとは考えて、責任を持って投票するんじゃないかな。