公開は安吾忌前後?

 2006年1月1日が公開予定だった「坂口安吾デジタルミュージアム」。何度か新潟市芸術文化振興財団のHPを覗きにいったけど、まだ公開されていないようだ。次のタイミングとしては、2月17日の安吾忌あたりかな。
 そういえば、昨年末で安吾著作権保護期間が終了した。青空文庫では安吾作品のアップが始まったようだ。いくら保護期間が切れたとはいえ、年明けを待ってましたとばかりに次々とアップするのは、なんか現金な気がするなあ。これで愛読者が一人でも増えてくれればいいのかも知れないけど。
 でも、どうせ読むなら筑摩書房版の全集がいい。菊地信義さんの装丁がいいのはもちろんだが、なんといっても本文書体。私が一番好きな精興社の明朝体を何千ページも堪能できる。ベタで組んでもゆったり見える平体気味の仮名が、慣れると本当に心地いい。デジタルフォントとして売り出して欲しいけど、こればっかりは印刷会社の戦略だから、無理だろうな。なにはともあれ、今年は安吾生誕100年にあたる年だし、ぜひ盛り上がって欲しいところだ。

続報

坂口安吾メーリングリストhttp://www.angoml.com/)からの情報。デジタルミュージアムの正式公開は2月1日のようで、「作品データベースや年譜の他、読者交流コンテンツ、安吾入門ページなどを掲載予定です。どうぞお楽しみに」とのこと。というわけで、2月1日になったらURLも紹介できるでしょう。