1Q84タワー

 今日(5/28)、三省堂書店の神保町本店に行ったら、出入り口付近は村上春樹の新刊『1Q84』だらけだった。右を見ても左を見ても大量の平積み。既刊の単行本もずらっと並んでいるから、さながら大々的な村上春樹フェアといったところ。さすが凄い人気だな〜と思いながら奥へ行くと、もっとスゴいのにぶつかった。

 1Q84タワーだ。こうなると本もブロック扱い。読まれるためにつくられた本がこんなふうに使われると、ヤな感じだな。何年か前、横浜の有隣堂で、ハリーポッターが出たとき面白い積み方してて驚いたけど、ここまで大げさではなかった。
 1Q84、買おうかどうか迷ったけど、こんだけあればいつでも買えると思って今日はやめた。地方小出版コーナーで面白そうなの(『鯨取り絵物語』)があったのでそっちにした。手間ひまかかってそうな記述だし、「鯨魚鑬笑録」という奇麗な鯨取りの図説がカラーで収録されている。これで3000円は安い。サイフに余裕があれば『1Q84』も欲しかったけど……そもそも『花と蛇』7〜10巻を買おうと思って神保町に行ったんだった。蛇が鯨に化けるとは。

1Q84 BOOK 1 1Q84 BOOK 2 鯨取り絵物語